【沖縄・恩納村ダイビング情報】2026年サンゴ産卵・前半戦の結果報告|ブルーリーフ便り
おはようございます!
沖縄・恩納村で年間1,000本潜るスーパープロガイド、”ブルーリーフの横田”です。
今年もいよいよ、サンゴ産卵シーズンが始まりました!
ブルーリーフでは、毎年これまでの観測データや海況、潮回り、水温、過去の傾向をもとに、恩納村南部エリアのサンゴ産卵予想を立てています。
2026年のブルーリーフのサンゴ産卵予想は、以下の期間を中心に狙っています。
2026年 ブルーリーフのサンゴ産卵予想
前半予想
2026年6月2日〜6月5日
後半予想
2026年6月16日〜6月19日
今回は、その前半戦となる
2026年6月3日(水)〜6月5日(金)
のサンゴ産卵調査・観測結果をまとめてご報告します。
自然相手なので、予想はあくまでも予想です。
ただし、海に入って確認した事実は、来年以降の大切なデータになります。
サンゴ産卵は「見られた・見られなかった」だけでは終わりません。
どの日に、どの時間に、どのサンゴが、どのくらい反応したのか。
その一つ一つを積み重ねていくことが、恩納村の海を知ることにつながります。

2026年サンゴ産卵調査・前半戦の結果
今回の調査期間は、
2026年6月3日(水)〜6月5日(金)。
ポイントは、恩納村・真栄田岬エリアの
クマノミパラダイス を中心に観測しました。
結論からお伝えすると、
6月3日は産卵なし。
6月4日は早い時間帯に一部産卵あり。
そして6月5日に、早番・遅番ともにサンゴの産卵を確認することができました。
前半予想の最終日に、しっかりと反応が出てくれました。
いや〜、これはホッとしましたね。
サンゴの前では、プロガイドも毎年ドキドキです。
水中では冷静に見ているつもりでも、心の中ではだいぶ前のめりですが・・・
【産卵観測1日目】6月3日(水)|産卵なし
観測データ
- 日付:2026年6月3日(水)
- ポイント:クマノミパラダイス
- 天候:曇り時々晴れ
- 南の空に黒い雲あり
- 風向:南南西 3.0m
- 気温:26℃
- 潮回り:中潮
- 満潮:21:39
1本目
- エントリー:20:21
- エキジット:21:18
- 潜水時間:57分
- 水温:27℃
- 水底温度:25℃
- 兆候:なし
この日は、前日6月2日まで台風6号の影響があり、予定通りの確認ができない状態でした。
そして6月3日、ゲスト4名と一緒にサンゴ産卵を狙ってナイトダイビングへ。
しかし、残念ながらこの日は産卵の確認はできませんでした。
サンゴの産卵を狙ううえで、「産卵しなかった日」も大切な記録です。
なぜなら、外れた日があるからこそ、当たった日の意味が見えてくるからです。
この日は、まだ本格的な反応は出ていない。
そう判断する一日となりました。
【産卵観測2日目】6月4日(木)|早番の一部産卵を確認
観測データ
- 日付:2026年6月4日(木)
- ポイント:クマノミパラダイス
- 天候:曇り時々晴れ
- 雲の隙間から星あり
- 風向:南南西 3.0m〜5.0m
- 気温:27℃
- 潮回り:中潮
- 満潮:22:19
1本目
- エントリー:19:28
- エキジット:20:56
- 潜水時間:88分
- 水温:28℃
- 水底温度:25℃
- 兆候:早番のサンゴが数個体、小粒の産卵あり
2本目
- エントリー:21:46
- エキジット:22:44
- 潜水時間:58分
- 水温:27℃
- 水底温度:25℃
- 兆候:なし
この日は、1本目の早い時間帯に、数個体ではありますが小粒の産卵を確認しました。
大きな一斉産卵ではありません。
ただし、これはとても重要なサインです。
サンゴ産卵の観測では、いきなり大規模な産卵に出会うというよりも、まずは一部の個体が動き出し、その反応から翌日以降の流れを読んでいくことが多くあります。
この日のポイントは、
「早番のサンゴが動いた」
という事実です。
また、2本目のエキジット後に空を見上げると、東の空から月が昇ってきていました。
この日の参考情報は以下の通りです。
- 日没:19時19分頃
- 完全に暗くなる時間:20時頃以降
- 月の出:22時37分頃
1本目のトワイライト時間帯では、月明かりの影響はほとんどありません。
2本目の後半で月が昇ってきたことで、海の中の雰囲気も少し変わっていきました。
産卵は光、潮、水温、時間帯など、複数の要素が重なって起きる自然現象です。
その中で、月の出のタイミングも観測するうえで大切な記録になります。
【産卵観測3日目】6月5日(金)|早番・遅番ともに産卵を確認
観測データ
- 日付:2026年6月5日(金)
- ポイント:クマノミパラダイス
- 天候:くもり時々晴れ
- 風向:南南東 3.0m
- 気温:26℃
- 潮回り:中潮
- 満潮:22:59
この日は、前半戦の中で最も大きな動きが出た一日となりました。
1本目|早番のサンゴ産卵
- エントリー:19:22
- エキジット:20:28
- 潜水時間:66分
- 水温:28℃
- 水底温度:25℃
- 産卵確認:19:30〜20:00頃
- 観測内容:被覆状サンゴやノウサンゴの産卵
- 遅番サンゴの兆候:3個体〜5個体あり
1本目では、19:30〜20:00頃にかけて、被覆状サンゴやノウサンゴの産卵を確認しました。
いわゆる“早番”のサンゴたちです。
サンゴ産卵というと、ミドリイシのような本命の一斉産卵が注目されやすいですが、実際の海の中では、種類によって時間帯が違います。
早い時間に出るサンゴ。
遅い時間に出るサンゴ。
そして、同じポイントの中でも個体差があります。
この早番の反応を見られたことで、
「今日は海の中が動いている」
という感覚がありました。
さらに、遅番サンゴにも3〜5個体ほど兆候が見られました。
この時点で、2本目への期待はかなり高まりました。
この時に確認できたのが、サンゴの枝先に見えるピンク色の小さな卵です。
この状態を確認できると、今晩このサンゴが産卵する可能性が一気に高まります。
サンゴ産卵ナイトでは、この“卵がセットされた状態”を見つけることがとても重要です。
水中でこのサインを見つけた瞬間、心の中ではかなりテンションが上がっています。
声は出せませんが、たぶんマスクの中ではニヤけています。笑


2本目|遅番のミドリイシ系サンゴが産卵
- エントリー:21:50
- エキジット:23:05
- 潜水時間:75分
- 水温:28℃
- 水底温度:25℃
- 産卵確認:22:30頃から
- 観測内容:ミドリイシなど約5個体の産卵
2本目では、22:30頃からミドリイシ系を含むサンゴの産卵を確認しました。
今回の産卵は、比較的いつもの時間帯に近い印象でした。
2025年は、白化の翌年ということもあり、産卵のタイミングや水深、出方が例年とは違う感覚がありました。
それに比べると、2026年前半戦の6月5日は、早番・遅番ともに時間帯としては比較的読みやすい流れだったように感じます。
もちろん、自然現象なので断定はできません。
ただ、現場感覚としては、
「6月5日は前半予想の中でしっかり当たった日」
と言える一日でした。

月明かりがない中で起きた産卵
6月5日の参考情報です。
- 日没:19時26分頃
- 完全な夜の暗さになる時間:20時頃以降
- 月の出:23時15分頃
1本目のトワイライト時間帯、19:20〜20:30頃は、月明かりがありません。
2本目の21:30〜22:30頃も、エントリーから産卵確認時間帯まで月は出ていませんでした。
つまり、今回のミドリイシ系などの本命時間帯の産卵は、
月が出る前の完全な暗さの中で起きた
ということになります。
この情報は、今後の観測にとってとても重要です。
サンゴ産卵は「満月だから」「大潮だから」と簡単に言い切れるものではありません。
日没からの時間、潮回り、水温、月の出、ポイントごとの個体差。
いろいろな条件が重なった先に、あの神秘的な瞬間があります。
だからこそ、毎年、実際に潜って確認するしかありません。
データは机の上ではなく、夜の海の中にあります。
2026年サンゴ産卵・前半戦の映像について
今回観測したサンゴ産卵の様子は、現在YouTube動画として編集中です。
6月5日に確認できた早番のサンゴ産卵、そして22:30頃から始まったミドリイシ系サンゴの産卵など、実際の水中の様子を映像でもご覧いただけるように準備しています。
動画が完成次第、こちらの記事にも追加予定です。
▼動画公開後、こちらにYouTubeを挿入予定
【YouTube動画:2026年サンゴ産卵 前半戦観測記録】
2026年前半戦を終えて感じたこと
2026年前半戦は、6月3日から観測を開始しました。
初日は産卵なし。
2日目は早番の一部産卵。
そして3日目の6月5日に、早番・遅番ともに産卵を確認。
大規模な一斉産卵というよりは、
前半戦としての反応をしっかり確認できた観測結果
だったと感じています。
サンゴ産卵は、ゲストの皆さまにとっても特別なダイビングです。
「見られるかな?」
「今日なのかな?」
そんな期待とドキドキを背負って、夜の海へ向かいます。
ガイドとしては、楽しみに来てくださる皆さまに見てもらいたい。
でも、自然現象なので100%の約束はできない。
だからこそ、できる限りの準備をします。
過去のデータを見る。
海況を見る。
潮を見る。
水温を見る。
そして実際に潜って、サンゴの状態を見る。
当たり前ですが、最後は現場です。
何度も言いますが、サンゴ産卵は「予想」ではなく「確認」がすべて。
その夜、その場所に潜った人にしか分からない事実があります。
後半戦は6月16日〜6月19日を中心に狙います
ブルーリーフの2026年サンゴ産卵予想では、後半戦を
6月16日〜6月19日
を中心に狙っています。
前半戦で得られたデータをもとに、後半戦も引き続き観測を続けていきます。
サンゴ産卵は、海の命がつながる瞬間です。
ただ美しいだけではなく、未来の海にとって大切な出来事です。
その瞬間を見守ること。
記録すること。
そして伝えること。
それが、恩納村の海で長年潜り続けてきたブルーリーフの役割だと思っています。
後半戦も、安全第一で、しっかり海と向き合っていきます。
サンゴたちへ、後半戦もよろしくお願いします。
できれば、分かりやすめでお願いします。笑
サンゴ産卵ナイトに興味がある方へ
サンゴ産卵は、毎年限られた時期だけに起きる特別な自然現象です。
ただし、ナイトダイビングでの開催となるため、海況・経験本数・スキル・当日の安全判断によってご案内できる条件が変わります。
「一度はサンゴ産卵を見てみたい」
「恩納村の自然サンゴの産卵を観察したい」
「本気で海の命の瞬間を見てみたい」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
自然相手なので必ず見られるとは言えません。
でも、見られた時の感動は、一生忘れられない夜になります。
タカシのひとりごと
サンゴ産卵の時期になると、毎年やっぱりソワソワします。
水中でサンゴを見て、
「今日いくのか?」
「まだなのか?」
「これは怪しいぞ?」
と、完全にサンゴと無言の会話をしています。
たぶん周りから見たら、ただの怪しいナイトダイバーです。笑
でも、その積み重ねが大事なんです。
サンゴ産卵は、当たった日だけが価値ではありません。
外れた日も、何も起きなかった夜も、全部が未来のデータになります。
2026年の前半戦は、6月5日にしっかりと命の瞬間を確認することができました。
後半戦も、恩納村の海と向き合いながら、ひとつひとつ丁寧に記録していきたいと思います。
それでは、また次回のブルーリーフ便りでお会いしましょう。