スキル・ワークショップ(WS)24:WS04|水面で浮力チェック
WS24(ダイブスキル・ワークショップ(24スキル))は、一般ダイバー/ブランクダイバーが手順を体系的に復習できるように作った「1スキル=1記事」の手順書シリーズです。
この記事では、潜る前に行う水面での浮力チェック(=ウエイトの適正確認)を、迷わず再現できる粒度でまとめます。

この記事でできるようになること
水面で適正ウエイトかどうかをチェックし、過不足があれば潜る前に修正できるようになります。
結果として、潜降がラクになり、BCDへ入れる空気量も減って、浮力コントロールが安定しやすくなります。
手順(読めば再現できる手順書)
0)実施条件(失敗しないための前提)
- 深さ:足が着かない水深(立てない場所)で行う。
- 装備:本番と同じ装備一式(スーツ、インナー、フィン、ウエイト、アクセ類)で行う。
- 姿勢:基本は垂直姿勢(足は下、手足は動かさない)。
- 呼吸:落ち着いて普段どおり。息を止めて無理に浮かない。
- 動かない:キック/スカーリング(手で水をかく)をしない(結果がズレます)。
- 安全:ボート・他ダイバー・流れ・浮き具を確認し、必要ならガイドの指示に従う。
① 水面で浮力チェック(基本手順)
- レギュをくわえる:水面でも呼吸源はレギュを基本にする(波の不意打ち対策)。
- BCDをいったん膨らませて落ち着く:まずは水面で安全に安定する。
- BCDの空気を完全に抜く:排気姿勢を作り、BCD内の空気をできるだけ抜く。
- 垂直で静止:手足を動かさず、その場で落ち着く。
- 普通の呼吸(吸った状態)で「目の高さ」に浮くか確認:目のあたりが水面に来るのが目安。
- 息をしっかり吐く:吐いたらゆっくり沈み始める(または水面が目の上に来る)のが理想。
② 結果の読み取り(ウエイトの過不足判定)
- 息を吸っても沈む(目の高さより下になる):重すぎの可能性 → ウエイトを減らす
- 息を吐いても沈まない(ずっと浮いたまま):軽すぎの可能性 → ウエイトを足す
- 息を吸うと目の高さ、吐くとゆっくり沈む:概ね適正
③ 調整のコツ(失敗しない微調整)
- 一度に増減しすぎない:基本は少量ずつ(「少し足す/少し引く」を繰り返す)。
- 左右バランス:足が沈む/頭が沈むなど偏りがある場合は、ウエイト配置も見直す。
- 条件が変わったら毎回やる:スーツ変更、海況、体重変化、タンク種、器材変更で結果が変わる。
よくあるミス/原因
- キックや手で水をかいてしまう:沈まない(浮きやすい)結果になる → 判定がズレる。
- BCDの空気が抜け切っていない:浮きすぎる結果になる → 軽いと勘違いしやすい。
- 息を止めてしまう:浮力が一時的に上がる → 適正判定ができない。
- 足が上がって水平に近い:フィンが浮力を作ってしまい、判定がズレる。
- 波や流れで落ち着けない場所で実施:結果が安定しない → 環境を変える。
セルフ合格ライン(3点以内)
- BCDの空気を抜いた状態で、普通に吸うと目の高さで浮ける。
- そこから吐くとゆっくり沈み始める(急に沈まない)。
- キックや手を使わずに、静止したまま判定できる。
安全メモ
浮力チェックは「正解探し」ではなく、無理なく安全に潜れる状態を作る作業です。
波・流れ・混雑などで落ち着けないときは、場所やタイミングを変え、必要ならガイドに相談して整えてください。