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スキル・ワークショップ(WS)24:WS12|中性浮力で上下動-パワー・インフレーターを使って

WS24(ダイブスキル・ワークショップ(24スキル))は、一般ダイバー/ブランクダイバーが手順を体系的に復習できるように作った「1スキル=1記事」の手順書シリーズです。

この記事では、パワー・インフレーター(BCDの給気ボタン)を使って、中性浮力の状態で上下動をコントロールするための「型」をまとめます。

中性浮力で水平姿勢を保ちながら、パワー・インフレーター操作で上下動をコントロールしている様子
WS12:中性浮力で上下動(パワー・インフレーターで微調整)

この記事でできるようになること

中性浮力を「呼吸だけ」に頼らず、BCDの空気量を微調整して、上がりすぎない/沈みすぎない上下動を作れるようになります。
結果として、ホバリング・スキル実施・安全停止が安定しやすくなります。

手順(読めば再現できる手順書)

0)最初に固定するルール(失敗の9割はここ)

  • 重すぎ/軽すぎを先に潰す:ウエイトがズレていると、BCDでの微調整が“作業”になり上下動が暴れます。
  • 小さく入れて、小さく抜く:給気は「短いプッシュ」、排気も「小刻み」。一気に操作しない。
  • 反応は遅れて出る:入れた直後に結果を求めず、1〜2呼吸ぶん待ってから次の操作をする。
  • まず止まる:泳ぎながらやらない。姿勢とフィンを止めて、安定してから調整する。
  • 排気ルートを作る:空気を抜くときは「いちばん高い位置」から抜ける姿勢にする。

① セットアップ(中性浮力の“起点”を作る)

  1. 浅い安全な場所で開始:底が近い/ロープがある等、落ち着いて練習できる環境を選ぶ。
  2. 姿勢を作る:基本は水平(トリムを意識)。手は動かさず、フィンも止める。
  3. 呼吸を一定に:深呼吸しすぎない。普段どおりのリズムを作る。
  4. BCDを“ほぼ空”から始める:空気が入りすぎていると微調整が難しいため、最初は抜けるだけ抜いて起点を作る。

② パワー・インフレーターで「少し上がる」を作る(給気の型)

  1. 完全に止まる:上下動が止まっている状態から始める。
  2. 短く1回だけ給気:パワー・インフレーターを“チョン”と押す(長押ししない)。
  3. 待つ:1〜2呼吸ぶん待ち、体がゆっくり上がるか観察する。
  4. 上がらないなら、もう一回だけ:同じく短く給気→待つ。これを繰り返して「じわっと上がる」量に合わせる。
  5. 上がりすぎたら即排気へ:慌ててキックで押さえ込まない(次の③へ)。

③ パワー・インフレーターで「少し下がる」を作る(排気の型)

  1. 排気できる姿勢にする:空気が溜まる位置が高くなるように体勢を作る(インフレーターを高く/または該当ダンプが高くなる向き)。
  2. 小刻みに排気:排気ボタン/ダンプで“少しだけ”抜く(長く抜きすぎない)。
  3. 待つ:1〜2呼吸ぶん待ち、ゆっくり沈むか観察。
  4. 沈みが足りないなら、もう一回:小刻み排気→待つ、を繰り返す。
  5. 沈みすぎたら給気へ戻る:慌てて手足でバタつかない(②へ戻す)。

④ 上下動を「一定の幅」に収める(仕上げ)

  • 呼吸=微調整、BCD=ベース調整:上下動が大きいときはBCD側の空気量がズレています(呼吸で無理に抑え込まない)。
  • 目標は“ゆっくり”:一気に上下するなら操作が大きすぎ。給気・排気をさらに小さく。
  • どこで抜くかを固定:毎回違う排気ルートだと結果がブレます。基本の排気動作を決める。

⑤ うまくいかない時のリセット手順(最短で整える)

  • 上がり続ける:排気姿勢を作る → 小刻み排気 → 待つ(キックで抑えない)
  • 沈み続ける:短く給気 → 待つ(急いで連打しない)
  • 上下動が止まらない:いったん止まる → 呼吸を整える → BCDを「少しだけ」調整 → 待つ

よくあるミス/原因

  • 給気を長押ししてしまう:一気に浮力が増えて上がりすぎる。→ 給気は短く1回。
  • 操作の直後に連打する:反応が出る前に追加して暴れる。→ 1〜2呼吸ぶん待つ。
  • 排気姿勢が作れていない:抜いたつもりでも空気が抜けない。→ “高い位置”を作ってから排気。
  • 呼吸が大きすぎる:肺だけで上下動が大きくなる。→ 普段の呼吸リズムに戻す。
  • 手足で必死に抑える:上下動が増幅して疲れる。→ まず止まってBCDを小さく調整。

セルフ合格ライン(3点以内)

  1. 給気・排気を小刻みに行い、操作後に待つことができる。
  2. 上下動を「大きく」ではなく、ゆっくり小さく作れている。
  3. 上がりすぎ/沈みすぎのときに、キックでごまかさずBCD操作で戻せる。

安全メモ

中性浮力の上下動は、上手い人ほど“静か”です。
焦ったら「止まる → 小さく操作 → 待つ」に戻してください。これが一番早く安定します。

参考:DM候補生の練習(動画リンク)

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