【ダイブマスターへの道 #04】2026年01月17日: 4日目|恩納村ボート2ダイブで24スキルWS開始(器材・BWRAF・バックロール・マスク)
ダイブマスターへの道|BlueLeaf DMトレーニング記録
このシリーズを読めば、DM講習で「何を」「どんな順番で」「なぜ」行うのかが分かります。
ブルーリーフのDMは、形だけでは終わらせません。現場で通用するプロの基準(デモ品質・安全・運営)を、積み上げの過程ごとに記録します。
今回は、いよいよ恩納村に戻ってボート2ダイブ。DMの核となる「ダイブスキル・ワークショップ(24スキル)」をスタートします。
ただし、ここでも大事なのは合否のためのテストではありません。候補生の現時点チェック(現状把握)として、どこまで再現できているか/どこを整えると現場基準に届くかを見える化する日です。
おはようございます。
沖縄・恩納村ダイビングショップ「ブルーリーフ」の横田です。

今日の位置づけ(24スキルは、OWで学ぶ「基本の基」をプロ基準に整える)
24スキルは、OW講習で初めて触れる「基本の基」を、プロ基準で磨き直すワークです。講習では、はじめて行う動作が多いうえに「水中」という環境要因が入るため、どうしても難易度は上がります。だからこそDMでは、候補生自身ができるだけではなく、受講生が“スムーズにクリアできるように導くための見せ方”が重要になります。
ここで問われるのは、うまい/下手の評価ではありません。
「ゆっくり・正確に・分かりやすく・毎回同じ品質でできるか」。
現場ではコンディションが異なる場合も多いので、安定したスキルが求められます。
今日のメニュー(24スキルWS:今回はこの4つ)
- 1. 器材セッティング(組立と取外)、準備、装着と調整
- 2. プレダイブ・セーフティ・チェック(BWRAF)
- 3. ディープ・ウォーター・エントリー(バックロールエントリー)
- 4. マスクの脱着とクリア

1)器材セッティング:一つ一つ確実に
器材セッティングは、水中に入る前の最後の安全装置です。
ここで一つでも確認を飛ばすと、そのリスクはそのまま自分(そしてチーム)に返ってきます。だからこそ、求めるのはスピードではなく、「一定の手順で、毎回同じ確認」。
チェックしたポイントは主にここです。
- 組み立て手順の固定(毎回同じ順番でできるか)
- 見落としやすい箇所(ホースの取り回し/固定の甘さ/残圧確認)
- 装着後の調整(締めすぎ・緩すぎ/動いたときにズレないか)
- BCDとシリンダー位置の最適化(固定する“高さ・位置”が適正か)
特に、BCDの固定位置(=シリンダーの高さや収まり)は、水中姿勢(トリム)や中性浮力の取りやすさに直結します。数cmの違いで「余計に浮力調整が必要になる」「姿勢が崩れて呼吸が乱れる」など、泳ぎの安定まで変わってきます。
細かな注意を積み上げるほど、水中での安心は増えます。器材セッティングは“準備”ではなく、安全と快適さを作る工程です。
2)BWRAF:エントリー前の最終チェック
BWRAF(BCD / Weights / Releases / Air / Final OK)は、事故予防の要となるプレダイブ(バディ)チェックです。
落とし穴は、ただ「見るだけ」「言うだけ」「触るだけ」で終わってしまうこと。プロはBWRAFを儀式にせず、確認として成立させ、当たり前に実行できるように導きます。
チェック観点(例)
- B:BCD … 給気/排気が意図どおりに作動するか
- W:Weights … ウエイトの装着・固定・クイックリリースが確実か
- R:Releases … 緊急時に外せる配置・扱いになっているか
- A:Air … 残圧だけでなく、バルブ全開・実際の吸い心地まで確認できるか
- F:Final OK … 最終OKまで抜け漏れゼロで習慣化できているか
BWRAFは短くても構いません。
ただし、中身があること。この積み重ねが、現場での安定と安全につながります。
3)バックロール:不安が出やすいが、習得すれば「安全でスムーズ」なエントリー
バックロールは、ボートの縁に腰かけた姿勢のまま、水面へスムーズに入れるエントリー方法の一つです。後ろが見えない状態で背中から入水するため、苦手意識が出たり、緊張して動きが硬くなる方も少なくありません。
起きやすいトラブルは、器材の固定が甘いことと、入水時のホールド不足です。リリース類やホースが前にまとまっていないと引っかかりの原因になり、さらにマスクやレギュレーターの保持が弱いと、ズレ・外れにつながりやすくなります。
基本は、マスクとレギュレーターをしっかりホールドし、周囲確認と合図を含めて“一連動作”として揃える。習得すれば、安全に確実にスムーズに水面へ入れる方法の一つになります。
4)マスクの脱着とクリア:不安が出やすい“マスク系”を、型で安定させる
マスク関連は、トラブル(ズレ・浸水・脱落)に直結する基本中の基本です。目に海水が入る痛み、鼻に水が入る感覚、思わず鼻呼吸をしてしまう不安など、不快と恐怖が同時に起きやすいのが特徴。だからこそ、まずマスクの取り扱いに慣れ、反復練習で「できる」を「自信」に変えることが不安解消の第一歩になります。
ここでも評価軸は「できる/できない」ではありません。焦らず・丁寧に・確実に・説明できる手順に整える工程です。
そしてDMでは、これを“見せる前提(デモ品質)”で仕上げます。動作が速いほど、見ている側には分かりにくくなり、結果として受講生の不安も増える。だからこそ候補生には「落ち着いた呼吸」と「型」を最優先に、毎回同じ品質で再現できる状態へ整えていきます。

今日のまとめ(24スキルは“プロの型”を作る工程)
今日の到達点はこれです。
- 4スキルを現時点チェックとして整理できた
- できる/できないではなく、再現性の課題が具体化した
- 次回以降の練習が「気合」ではなく、狙って整えるに切り替わった
回数をこなすほど雑になります。だからこそBlueLeafは、丁寧に・ゆっくり・毎回同じ品質を崩しません。

次回予告 #5 (5日目:スキルワークショップ)
2026年01月18日(日)|5日目
場所:恩納村|ボートダイブ
次回も引き続き、24スキルWSを現時点チェックとして実施します。
実施スキル:
- 1. 水面での浮力チェック
- 2. スノーケル↔レギュレーター交換
- 3. ファイブ・ポイント潜降(浮力コントロール/着底なし)
- 4. エア切れ練習と予備の空気源の使用(停止位置)
- 5. 予備の空気源での浮上
- 6. オーラルでBCDに給気→60秒ホバリング
- 7. フリーフロー・レギュレーターからの呼吸
- 8. ファイブ・ポイント浮上
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横田メモ(プロの視点)
24スキルは「できたらOK」ではありません。
見せられる品質(デモ品質)で、いつでも同じ動きができるか。
基礎が強い人は、現場で崩れません。だから最初に、型を作って、再現性を上げる。
今日の狙いはそこです。