Blue Leaf ONNASON OKINAWA

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お知らせ

スキル・ワークショップ(WS)24:WS10|バックアップ空気源を使った浮上

WS24(ダイブスキル・ワークショップ(24スキル))は、一般ダイバー/ブランクダイバーが手順を体系的に復習できるように作った「1スキル=1記事」の手順書シリーズです。

この記事では、バディからバックアップ空気源(オクトパス等)を受け取り、落ち着いて一緒に浮上する手順を、読めば再現できる粒度でまとめます(各団体の基準に共通する考え方に沿って整理)。

バディのバックアップ空気源を使用しながら、姿勢と浮上速度を保って一緒に浮上している様子
WS10:バックアップ空気源での浮上(バディと安全に上がる)

この記事でできるようになること

「エア切れを想定→バックアップ空気源で呼吸の確保→バディ接触→浮力と浮上スピードの管理→水面処置」までを、手順どおりに実行できるようになります。
慌てて急浮上するリスクを減らし、バディで安全に帰ってくるための“型”が身につきます。

手順(読めば再現できる手順書)

0)最初に固定するルール(ここが崩れると危険)

  • まず呼吸:バックアップ空気源で1〜2呼吸して落ち着くまで、次の行動に移らない。
  • 常に接触:腕が届く距離(つかめる距離)を維持。離れたら手順が崩れる。
  • “浮力”が主役:浮上は「泳ぐ」より「浮力と排気」でコントロールする。
  • 上を見て、排気し続ける:頭上確認+浮上中は空気を溜めない。

① 浮上開始前(その場で整える)

  1. 停止して姿勢を安定:中性浮力を作り、上下動を抑える。
  2. バックアップ空気源で呼吸を確保:クリアして1〜2呼吸。落ち着く。
  3. OKを確認:受け手がOKサインを出せる状態にする(出せないなら浮上開始しない)。
  4. 接触を作る:互いに離れない形で身体を近づける(相手を引っ張らない、安定できる距離)。
  5. 浮上の合図:浮上サインを共有し、バディの返答を確認する。

② 浮上中(浮力とスピードの管理)

  1. 上を見て頭上確認:船・ロープ・他ダイバーがいないか確認。
  2. 排気ルートを確保:上側の排気(インフレーター/ダンプ)を使える姿勢にする。
  3. ゆっくり浮上開始:フィンで軽く泳ぐ程度でOK。速くならないよう常に意識する。
  4. BCDの空気は“上がるほど膨らむ”:浮力が増えそうなら、早めに少しずつ排気する(溜めて一気に抜かない)。
  5. 受け手の呼吸を監視:呼吸が乱れたら、いったん止めて整える(呼吸が落ち着いてから再開)。
  6. 距離を維持:離れそうなら、いったん停止して接触を作り直す(無理に引っ張って上がらない)。
  7. 浅場ほど慎重に:浮力変化が大きいので、排気の頻度を上げる。

③ 水面到達後(ここまでがセット)

  1. まず浮力確保:BCDへ給気して確実に浮く(必要なら両者とも)。
  2. 呼吸を安全に切り替え:状況に応じて水面呼吸を整え、落ち着いてコミュニケーション。
  3. 助けを呼ぶ判断:ボート/陸へ合図できる状況なら実施。
  4. ウエイトは最後:本当に必要な状況のみ(安易に捨てない)。

④ うまくいかない時のリセット手順(最短で安全に戻す)

  • 呼吸が乱れた:止まる → 安定姿勢 → 1〜2呼吸 → OK確認 → 再開
  • 浮上が速くなった:排気 → いったん止める/減速 → 排気ルート見直し → 再開
  • 離れた/絡んだ:止まる → 接触を作り直す → ホース取り回し確認 → 再開

よくあるミス/原因

  • 呼吸が安定する前に動き始める:受け手がパニック寄りになり、浮上が荒れる。
  • 接触が弱い(距離がある):途中で離れる・見失う・ホースが引っ張られる。
  • 排気が遅い:浅くなるほど浮力が増え、急浮上になりやすい。
  • 上を見ない:船底・ロープ・他ダイバーへの衝突リスク。
  • 引っ張って浮上する:姿勢が崩れ、呼吸も浮力も乱れる(止まって整える方が早い)。

セルフ合格ライン(3点以内)

  1. バックアップ空気源で1〜2呼吸して落ち着くまで待てる。
  2. 接触を維持しながら、排気を先行して浮上スピードをコントロールできる。
  3. 水面到達後に、最優先で浮力確保(BCD給気)まで実行できる。

安全メモ

このスキルの核心は「泳力」ではなく、呼吸を落ち着かせる・接触を維持する・排気を先行するの3点です。
焦ったら、止まって整えて、手順の最初(呼吸の安定)に戻してください。

参考:DM候補生の練習(動画リンク)

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