Blue Leaf ONNASON OKINAWA

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お知らせ

【沖縄・恩納村ダイビング情報】白化を超えて咲いた命の夜・海情報|ブルーリーフ便り#7

2025年6月23日(月)

おはようございます!

沖縄・恩納村で年間1,000本潜るスーパープロガイド、”ブルーリーフの横田”です。

ここ最近は、“サンゴの産卵しか勝たん!”状態で潜り倒し、
どうやらブルーリーフは「サンゴ産卵の専門店」になりつつあります(笑)

でもそれぐらい、海の命と本気で向き合ってきたからこそ──
今日、お伝えしたい「奇跡の夜」のお話があります。


🌕 あきらめなかった9日間──そして、命が舞った夜に

2025年6月のサンゴ産卵予想は【6/12(木)〜6/16(月)】。

でも、その期間内には一斉産卵は起きませんでした。
6/14(土)と6/15(日)にごく一部の被覆状サンゴが産卵した以外は、ずっと沈黙。

昨年の白化被害が頭をよぎり、「今年は…このまま見られないかもしれない」
そんな気持ちが海の中で揺れていました。

それでも──
「信じたい」という気持ちだけで、9日間連続で海へ潜り続けました。


そして迎えた6月19日(木)夜
ブルーリーフのオリジナルポイントにて、ミドリイシ系のサンゴたちが一斉に産卵を開始。
水中にふわっと広がる卵のバンドルたち。
それはまるで、夜空に咲いた無数の星のようでした。

沖縄・恩納村で夜間にサンゴの卵が海中に漂う様子をとらえた水中写真
「海中にふわりと舞う命──静寂の夜に、未来が生まれる瞬間」
沖縄・恩納村で夜間にサンゴの卵が海中に漂う様子をとらえた水中写真
「産卵の準備は整った。ひとつひとつの命が、未来をつくる」

🪸 白化を超えて──命がつないだ、未来のサイクル

実は昨年、恩納村周辺の浅場サンゴは、過去最大級の白化現象で壊滅的な打撃を受けていました。
全国的にも、「第4の世界的大白化期」とされる2023〜2025年。
沖縄の一部エリアでは、サンゴの死亡率が70%を超えたというデータもあります。

そんな状況から1年。
「今年は産卵しないかもしれない」と言われる中で──
あの日、確かに命は海へと放たれました。

これは、ただの自然現象ではなく、
“再生の兆し”であり、未来の海への希望のメッセージだと思っています。


✅ BlueLeafは、奇跡を信じて潜る

予測を超えてもあきらめず、観察と記録を重ねてきたこの9日間。

そして6/20(金)には、ゲストと共に観測ツアーを実施することができました。
水中でふわりと広がる命の舞に、ダイバー全員が静かに拍手、そして涙。

“ただ見る”だけでなく、
「一緒に奇跡を見届ける」体験を、リピーターさんと共有できたこと。
この瞬間の重みは、忘れられません。

夜の海でサンゴ産卵を観察するダイバーたちの写真(沖縄・恩納村)
「一緒に見たから、感動が何倍にもなる──奇跡の夜に立ち会ったふたり」

🖼 今週のブルーリーフくん

沖縄・恩納村の夜の海で、テーブルサンゴが産卵し、水中でブルーリーフくんと仲間たちが喜んでいる様子のイラスト
「サンゴの命が輝く夜。みんなでお祝い中!」

📊 サンゴ産卵記録9日間 2025年6月12日(木)〜6月20日(金)

日付状況
6/12(木)〜6/13(金)産卵なし
6/14(土)〜6/15(日)被覆状サンゴが一部産卵
6/16(月)〜6/18(水)産卵なし(不安のピーク)
6/19(木)一斉産卵確認(ミドリイシ系・ウスエダ等)
6/20(金)ゲスト観察ツアー成功・観測完了!
恩納村のサンゴと向き合う怒涛の9日間

📲 次の産卵予測は6/26(木)〜!

次は6/26(木)〜6/30(月)が第2回目の予測期間となっています。
夏本番前、最後のチャンスになるかもしれません!

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💬 タカシのひとりごと

「もうダメかも」
そんな言葉が心の片隅にあった、6月の海。

それでも、
自然はきっと応えてくれるって信じてた。

2025年6月の命の夜──
きっと未来の海にとって、意味のある産卵だったと思っています。


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